目に留まったニュース記事から(2月6日) ~ お年寄りを栄養パトロール 大府市の栄養士ら:愛知(中日新聞)

おはようございます、森のすず社会福祉士事務所です。
今朝の明石は寒く、スマホを見ると予想最高気温は5度。まだまだインフルエンザも流行中、身体を冷やさないように今日もぼちぼちいきましょう。

今朝、Googleアラートで届いたニュースの中で気になったものを取り上げます。

 

美味しく食べる、適量を食べる、バランスよく食べる。自分では知らないこと、気づかないことも、プロに教えてもらえたら、意識してできるようになること、多いと思います。

 

お年寄りを栄養パトロール 大府市の栄養士ら:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web) https://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20200205/CK2020020502000005.html

記事によると、保健センターの管理栄養士が75歳以上の高齢者を定期的に訪問しているようです。

訪問の結果、本年度前半は低栄養だった十七人中六人が改善した。

低栄養からのサルコペニア(加齢による骨格筋量の低下)やフレイル(虚弱、精神や身体面が衰えてくること)になって、という話は高齢者福祉の現場ではよく耳にする話です。
たんぱく質が不足していたり、摂取量そのものが減ってしまい全体的なエネルギーが不足していたり、食べるものの偏りや調理することがだんだん難しくなるとコンビニ食になったり…いろいろと課題はあると思います。

そして、

「意外と拒否されず、会ってもらえる。“給食のおばちゃん”のイメージがある栄養士という肩書が良いのかな」

訪問して会ってもらえる、ということは、栄養の話ができるという狙っている効果につながる期待ができるのはもちろん、「会話する」ということにもつながります。
やはり、誰かと会話する機会と言うのは、生活の質や、精神的な満足感や安心感を得る上では大切なことだと思います。
「給食のおばちゃん」というと、学校にいる大人の中で、「おいしいものを作ってくれて、やさしくて・・・」そんなイメージを私は想像しますが、確かに、栄養についてのプロなのですが、敷居低く気軽に栄養や健康やそれ以外の世間話ができそうな雰囲気です。

訪問することで得られるのは、栄養面の改善だけではなく、定期的な訪問で生活の変化を気づけること、栄養以外の相談のきっかけを得られることも挙げられますね。

地域包括支援センターや医療機関へつなぎ、必要な支援を早期から検討できる機会になるのは、本人にとっても、家族にとっても安心が増ることでしょう。

 

栄養士さんが家に来てくれる、という取り組みは、私は周囲で聞いたことはありません。
そういう事業に取り組んでいるところがないことはないのでしょうが、数はごく少ないのでしょう。
しかし、食べることは生活と健康の基本です。
もっと身近に、気軽に、管理栄養士さんと話ができる機会が持てると良いと思います。

この取り組み、広く各地に広がればいいですねぇ。