日: 2020年2月7日

目に留まったニュース記事から(2月7日) ~ 発達障害者が過ごしやすい「ひとり空間」とは 大学の取り組み(

おはようございます、森のすず社会福祉士事務所です。
今朝も明石は寒く・・・全国的に寒いようですが。昨日今シーズン初めて、雪をみました。
寒さに気をつけて、今日もぼちぼちいきましょう。

今朝、Googleアラートで届いたニュースの中で気になったものを取り上げます。

 

「一人ひとり感じ方はちがうもの」という前提を覚えておく、思い出せることは、お互いに快適に暮らす中で大切なことだと思います。

発達障害者が過ごしやすい「ひとり空間」とは 大学の取り組み

西日本新聞 くらし面 三宅 大介 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/581890

「九州大学キャンパスバリアフリー検討研究会」の取り組みが紹介されています。
目指しているのは「ひとり空間のバリアフリー」だそうで、興味深いところ。

そういえば、義務教育の学校や、特別支援学校などで、落ち着くためのお部屋や一角が設けられているとの話は聞きますが、大学生活や暮らしの中での「ひとりの空間」と「バリアフリー」という考えって、考えたことがありませんでした。

落ち着ける場所というのは、人それぞれ違います。
とくに、感覚に過敏があったり、人との距離の取り方でストレスが極度に高まる場合などは、落ち着ける場所があるかないかで、外での活動の幅も変わってくるように思います。

 

話は変わりますが、以前、「トイレでご飯を食べる学生さん」というはなしを、ニュースで知り、驚きと共に、何となく納得できる気もしました。
それは確か、人前で、一人でご飯を食べるというのが難しいと感じる人が増え、だからといって、友達同士で誘い合って食べるという輪の中に入るのも難しく・・・という人が行きつく場所がトイレ、という話だったかと思います。

人とは接していたい。でも、積極的に関わっていくのも難しい。
そんなときって、あるように思います。

ちょっとニュース記事とは違いますが、それでも、個人個人が思っていること、感じていること、ストレスなことはそれぞれ様々で、出来ることとできないこと、やりたいこととやりたくないことは、さまざまです。

 

記事の中で興味深いな、とおもった部分の記事を引用すると

当事者の一人が「昼ご飯や休憩で落ち着く場所」と挙げたのは、昼間に学生らの往来が多いエントランスホールのベンチソファ。羽野さんは「決して独りぼっちではなく、直接的な視線や話し声は遮断したいけど、他人の雰囲気は感じられるニーズが一定程度、あるのでは」と分析する。いわば「雑踏の中で匿名性を確保できる場所」だ。

というところ。

「雑踏のなかの匿名性を確保」というところ。

静かで光も穏やかな場所が良いと言っても、必ずしも、人の気配もなく静まり返った場所ばかりが求められているわけではないんだな、と思いました。
人それぞれだとはおもいますが。

 

「一人になりたい」でも「ひとりぼっちにはなりたくない」。
そういう気持ちは私も起こることがあります。

実際はきっと、発達障害者に限っての話ではないとおもうんですよね。
人それぞれの、快適な場所や距離の在り方というのは、それぞれの個性を反映するものだとおもいます。
もちろん、その個性の凹凸が大きいからこそ、暮らしにくさとなり、発達障害ということになるというふうにも言えますが。

誰でもみんな、それぞれが、心穏やかに暮らせる社会になるように、落ち着ける場所が身近にできる世の中になるとといいですね。

これからの研究や取り組みとその広がりに期待しています。