日: 2020年2月3日

目に留まったニュース記事から(2月3日) ~『家庭に防災無線普及 総務省、無償1万台や低価格化』(日経)

おはようございます。森のすず社会福祉士事務所です。
また今日から月曜日、1週間、ぼちぼち頑張っていきましょう。

今朝、Googleアラートで届いたニュースの中で気になったものを取り上げます。

放送設備があっても、轟音の中ではかき消されて聞こえない。暴風雨の中、窓を閉め切った室内だと、なおさら。

家庭に防災無線普及 総務省、無償1万台や低価格化

2020/2/2 22:57 日本経済新聞 電子版 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55158880S0A200C2NN1000/

総務省は2020年度、自治体の避難勧告を伝える防災行政無線の受信機を家庭などに1万台無償で配る。19年の台風の際にスマートフォンを持たない高齢者が勧告に気づかない事態が相次いだため・・・

これ、ほんと、室内で情報がきちんと受診できる設備って大切だとおもいます。
以前、一昨年の岡山県の水害の後、現地調査に行きました。
避難やその時の様子について話を聞いていると、放送や呼びかける声はなかなか聞こえず、気づいたときには水が随分高くまで来ていた・・・と。

屋外のスピーカーで放送する設備をもっている自治会・自治体は数多いと思いますが、例えば風向きであったり、電車や大型自動車の通りが多い道沿いであったりすると、放送の声もはっきりとは聞き取りにくい場合があります。
耳が聞こえにくくなっている場合は、なおさら聞きにくいだろうなぁ・・・とおもいます。

 

昔、田舎のおばあちゃんの家に行くと、毎日夕方定時になると、のんびりした声で「役場からのおしらせです」と定時放送がかかっていました。
今思うと、あのような設備がきちんとあるということは、情報伝達手段としてとても大切だと感じます。
携帯やスマートフォンはかなり普及しているとおもうものの、高齢者がスマホを活用しているのは、まだまだ少ないように思います。
実際に、私もここしばらくのところ、高齢者の避難時の持ち物などについて個別でお話を聞き確認することがありますが、「スマホをもっていますか?」という項目に「はい」と答える災害時要配慮者に該当する方は少ないです。
早く逃げてほしい人ほど、情報が届きにくい状況と言えるでしょう。

 

専用の安い機材の開発と、すばやく広く普及していくことで、誰ひとり取り残されず、みんなで無事に適切な行動で命が守れるようになりますように。
情報を得るということは、避難行動を起こすために大切なものです。
きちんと届く方法で、これからも命をまもる大切な情報を伝えられる仕組みづくりは大切です。
そしてもちろん、きちんと情報を得て、きちんと判断し行動していくためには、日ごろの個人の意識と、周囲と協力できる体制づくり大切ですね。