新型ウィルスへの対応でも、誰ひとり取り残されないように・・・
おはようございます、森のすず社会福祉士事務所です。
はやいもので、2月の平日も今日で終わり。今朝は雑談です。
世間は、もしかしたら今日で学校が今年度終わりになるのか!?という話題。
突然の要請に、「えー!?」と保護者も職員室も世間も、たぶん子どもも思ったと思います。
今回の新型コロナウィルスへの対応については、初期の判断についていろいろな意見が出ています。
もちろん、目に見えない未知のものを相手にするわけですから、事後にいろいろと言うよりも、その場その場の判断は難しいのはわかります。
でも、急に(少なくとも、世間的にはここにきて急に)学校が週明けから2週間休み…そして春休みへ…という判断には戸惑うでしょう。
その間も、満員電車は走り、もちろん、対人業務だとか介護業務だと休めないし、人と触れないわけにもいけない仕事の人も大勢いるわけです。
そして、学校休校となると、「できるだけはたらくな、であるくな、でもはたらけ、こどものめんどうはたのんだ、ではがんばって、ごきげんよう」みたいな、いろんな矛盾した制限を課せられてしまった子どものいる家庭の親の苦労は目に見えます。
共働きでも、とうぜんシングルでも、働いて稼ぐお金が日々の生活を支えているのなら、簡単には休めませんし。
世の中そんなに、福利厚生と理解が整った職場ばかりでもないですし。
結局、どこかにしわ寄せがくる。。。
どこか?
健康被害は、高齢者や疾患のある方や、免疫が弱い状態の方へ。
経済的には、その基盤が弱い方へ。
私は普段、防災と福祉について、「防災リテラシーを身に着けよう!」という地域講座をして、『備えは大事ですよ、早期に逃げる判断も大事ですよ、あとから逃げようと思っても遅いことになりますからね。逃げてみて、たいしたことなくても、いいじゃないですか。あとから無駄だって文句を言えるのは幸せなんですよ。本当に来ていたら、そんなこと言ってられませんからね。でも、そこで、逃げたけど何もなくてよかったね、と言えると尚良いですよね』というような話をします。
今回の新型ウィルスについては、学校が2週間休校だとか、もう災害発生レベルです。
でも一方で、普通に生活を続ける場面もあり、でも、いろんな制約で続けられにくい人がいて・・・という状況。
福祉と防災の話は、最終的には、取り残される人が出ないよう、みんなで、誰ひとり取り残さない社会をつくろうじゃないか!!という考えのもとで進められています。
今回の、新型ウィルスへの対応を見ていると、もっと早い時期から『これって、もしかするととんでもないことになる感じねぇ』というのは、多くの人が感じていたであろうとネットの様子や周囲との会話から考えます。
で、結局、そのもしかするとがじわじわと現実になる可能性を帯びてきての、今。
健康で経済的にもしっかりとした自身が持てて、生活を維持できる場合はいいと思います。
でも、経済的な面、健康的な面で不安のある人に、しわ寄せが行くことがないように。
誰ひとり取り残されない社会というのは、どんなときでも、意識され、叶えられるものでなければならないと思います。
先の未来と今の現実と、人の尊厳や社会との調和が保たれるように、この事態が収束に向かう方法があればいいのですが。
来週からの学校やこどもの動きと、保護者やその他大勢の人の生活がどのように変化するのか、しっかりと見ておきたいと思います。
とりあえず、手洗い、咳エチケット、体調確認、続けていきましょう。