今日の独り言。7月2日よる『家族的な、家族でない専門職の一人』

こんばんは。

今日は、かなり嬉しかったことを書き留めておこうと思います。

介護保険や障害福祉サービスという、いわゆるフォーマルな支援の中では、ご本人が契約が難しく、でも頼れる親族がいない場合、なんやかんやの契約ごとが必要な時に、困ります。
そこで利用されるのが、「日常生活自立支援事業」か「成年後見制度」か、と言うのはよくある話です。

たまに、成年後見人等になると、家族同様のことができる人と思われてしまうのか、あれやこれやと求められることがあります。でも、実際のところ、家族そのものではないし、できることは「代理権」や「同意権」で限られていたり(補助や保佐の場合)、医療や身上に関することは代理で決定できないなど、万能ではありません。

とはいえ、いろいろと求められることも多いので、日頃から、私は『背負った気になる』という癖がついているかもしれません。

なので、特に、地域で生活されている場合には、「何かあったらどうにか」「最終的にはどうにか」と思い、張り詰めている部分もあると思います。気が小さいんですね、私は。たぶん。

だから一人で思い悩み、悲観し、「だめかも、だめかも、、、あぁ、でも、なんとかするしかない。」と思って気持ちが疲れているのも事実。もうそうなると、何がダメで、何がどうなるのかという、現実は関係なく、もう、自分の存在が「なんて小さいんだ!!」という方向性。

あぁ、自己肯定感が低いって、こういうところで、こうなる、ってこと??

そんな時、お世話になっているケアマネさんや、訪問看護の看護師さん達から、『すてきな利用者さんですよねー、おもしろいし、大好きなんです。楽しく暮らしていけますね』とか、『いろんなことがお出来になるし、これからもいろいろしていただきますよ。楽しみですね』とか、ポジティブなメッセージをもらえると、本当に、心強く思います。

あぁ、、、そっか、よかった。一人じゃない。
あ、そのメッセージは私に直接向いているわけではないんですけれど、でも、そこで感じるわけです。「私が担当している利用者さんは、私だけで支えているわけではない」と。人を一人、自分だけで支えているなんて、そんなはずはなかったんだな、と。

そう思います。そんなふうに、我に返ります。

程度の差は大きく違うかもしれませんが、家族として一人で介護をしようとすると、「何かあったら、私が」と思うでしょう。「行き詰ったら、どうしたら?」と思いながらも、「何かあっても、私がしなければ」と思い続ける事でしょう。そう思い始めると、どんどんネガティブな、心配の沼へ突っ込んでいく気がします。

ハリーポッターで、馬が沼に漬かっていくシーンがあったような・・・。あんな感じ。

でも、つながっていくと、頼もしい専門職の皆さんの振る舞いや言葉に安心させられ、励まされ、肩の荷を少し持ってくれる気分になります。

大事だわ、この、「ほっとする」感覚。
「すべて、私がしなきゃ」と思っている家族介護者がいるのなら、その思い詰めて張り詰めた気持ちを、ほぐすことは、大切。

そう思うんです。そう思いました。

さて、私は成年後見人。財産管理と身上保護は私のプロフェッショナル領域だから、そこは、他の支援者に「任せてください」と言うとして、『介護、どうしよー』『お風呂とか、食事とかどうしたらいいのー』『お薬、どうしよー』『メンタルヘルスのサポートは?』と言う部分は、その道の専門家に、つながって、チームを広げていこうと思います。

家族じゃないけど、家族みたいな気持ち。
そういう、バーチャルな感覚を感じながら、伴走型支援を心掛けたいと思います。

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はい、一週間お疲れ様でした。
土日がお仕事の方は、お気をつけて。
私も、ちょこっと週末も仕事や会議をしております。

では、また、明日。

近所の池にいる、主のようなカッコいい鳥さん。シュッとのびた黄色いくちばしが、素敵。何を思ってるんでしょうね。空を自力で飛ぶのって、どういう気分でしょうねぇ。想像すると、想像しきれないけれど、でも、ちょっと気持ちがいい。