ひめじおれんぢ姫路城ライトアップ~世界アルツハイマーデー~

9月21日は世界アルツハイマーデー。日本中でイベントや、建物などのオレンジライトアップが開催されていましたが、ひめじおれんぢプロジェクトでは姫路城もオレンジ色にライトアップされました。

 

こんにちは。森保です。

私は昨年から、ひめじおれんぢプロジェクトに「認知症の人と家族の会 兵庫県支部」から、参加させていただいています。

この日に先駆け、プレイベントとして講演会を2回、そして今日までの準備のために委員会で鵜打ち合わせを重ねてきました。

晴れるかな?晴れてほしい!そんな思いで、1年前からのコツコツ準備。

さて、2018年9月21日。今年は金曜日!世界アルツハイマーデー。

姫路城オレンジライトアップに先駆けて、姫路駅北の広場ではステージイベントを開催しました。

あいにくの雨・・・かと思われましたが、奇跡的に短時間で上がり、開演の頃にはすっかり上がって、傘もいらない空模様。

地元高校の吹奏楽の演奏を、大勢の方が楽しみ、同時に「これ、なんのイベント?」と尋ねてくださる方も多く、そのたびに「今日9月21日は世界アルツハイマーデーで、認知症についての啓発活動です。夜には姫路城もオレンジになります!」とお伝えしました。

『え??姫路城も??』と驚かれる方が多かったのですが、ひめじおれんぢプロジェクトは今年で3回目。

事前にオレンジになることを知っていらっしゃる方も増え、姫路城がまっすぐ見渡せる駅のベストポジションからカメラを構えられる方も多くいらっしゃいました。

当日の様子を記録しておきます。

 

ひめじおれんぢプロジェクト9月21日の様子~はじめから・おわりまで~

3年目の、ひめじおれんぢ。
このTシャツがボランティアスタッフの目印!ポスターと同じキャラクターです。
のぼりを用意しています。認知症の人と家族の会 兵庫県支部から、運営の委員をつとめました。(左 わたし)

 

地域の自治会からは、テントを貸していただき、設営にもご協力いただいています。みんなの力で、啓発活動をしています。
重たいパネルは地元企業から応援に駆けつけてくださった、若いパワーで設営もスムーズに、あっという間にできていきます。

 

広い広場のあちこちに、白いテントを設営中していました。

しかし、ここで、無情にも雨が・・・。
ポツポツと・・・。
そういえば、21日はずっと雨予報が出ていて、あきらめかけていたのですが。
朝から曇りになり、降雨予想も徐々に遅い時間帯になっていたので、大丈夫かと思っていたのに、やはり・・・。

3回目にして、初めての中止??と思いましたが、テントを移設してステージに屋根をつくることになりました。

 

予定していなかったテントの移設設営もスムーズに。
テントの下で、そろそろ開会前のお知らせです。わたし、去年に引き続き今年も司会をさせていただきました。
地元高校の吹奏楽部のファンファーレでスタート!その後、みんなが知っているあの曲、この曲、ダンスもありの演奏を繰り広げていただきました。
ダンスが始まると観客もどんどん集まりました。「これ、何のイベント?」と多くの方から声をかけていただきました。『今日は世界アルツハイマーデーです。認知症への理解と住みやすい街をみんなでつくる啓発イベントです』

 

啓発グッズも配布しました。光るオレンジリングと、ティッシュです。オレンジリングはすごく好評で、とくに小さなお子様は大喜びされていました。
暗闇で光るオレンジリング。目立ちます。

 

ひめじおれんぢプロジェクトでは、お城のライトアップなど、すべて募金で行っています。会場の片隅には募金箱も設置。多くの方にご協力いただきました。
そして、ライトアップ! 遠くの、画面右側の緑のランプ(青信号です)の下に見えるのが、姫路城。普段は真っ白ですが、今日はほんわかとオレンジです。

18時頃、姫路城はオレンジ色に照らし出されました。
みなさん、姫路城が見えるところへ移動され、オレンジ色になったお城を眺めていらっしゃいました。

「今日は姫路城がオレンジ色だね」

「オレンジ色は、認知症啓発の色なんだよ。
認知症は、だれでもなるかもしれない、身近なもの。
認知症になっても、あたたかい気持ちがたくさんあれば、
こまっている様子なら声をかけてお手伝いできるね。
そうすれば、安心して暮らしていける街になるね。」

そんな話をされた方も、3年目の今回、少しずつ増えてきたかな?と思います。

お城のライトアップを見届けて、イベントも終了。

周囲は暗くなり、姫路駅ビルのネオンサインが鮮やかで美しいです。その前で、オレンジ色のスタッフはお片付け。

 

街角には、オレンジTシャツを着て啓発ウォークに参加されていた皆さんが、お城をながめていらっしゃいました。

 

遠くに見える、オレンジ色の姫路城。ふだんはもっと、真っ白です。今日はほんのり暖かそうなオレンジ色。(写真はSさんから頂き物)

兵庫県内、日本各地で、9月21日は認知症啓発イベントが開催されたり、オレンジ色にライトアップされたり、ニュース記事をみていると各地で認知症啓発の取り組みがおこなわれていました。

何かがオレンジ色になったからといって、それだけで認知症になられた方が幸せになったり、ご家族が幸せになったりすることはありません。
あくまでも、オレンジ色は象徴のカラーであり、私たちの気持ちに気づきや再確認を促すものの一つに過ぎないと私は思います。

大切なのは、認知症やその他の病気や心身・生活状況に関して、私たちは自分以外の人について、認め理解しようとすることだと思います。
それは、9月21日だけでなく、毎日いつでも大切なものです。

私は、毎年の9月21日にオレンジ色に照らされる建物を見た時、毎年少しずつでも認知症への理解が進むことを感じるとともに、自分自身の日ごろの支援についても振り返る日にできると良いなとおもっています。

さぁ、日々コツコツと歩んでいきましょう。そして、また来年の9月21日、オレンジ色の姫路城を見に行きましょう!