日: 2018年9月29日

練習すればそこそこは~グラレコやってみたワークショップ~

グラレコ・・・グラフィックレコーディング。最近、あちこちでグラレコで記録をしている研修会・講演会・セミナーなどを見かけます。見た目はカラフルなことが多く豪華な雰囲気もあり、文字と違ってぱっとみて雰囲気を感じられていいですよね。描けると楽しいだろうなぁとおもったことからグラレコの初心者ワークショップを開催しました。

やってみた感想など

『案ずるより産むがやすし』という諺があったなぁ~と思い出しました。
今回はペンの特性と持ち方、基本的な線の書き方と練習、表情のかき分け方、影の効果とつけ方、ほっぺ等につけるオレンジ色の効果など、基本的なところを教えていただいたのですが、やってみると下手なりに楽しく、「けっこう簡単!」と思えました。

『絵で説明する』とか『説明を絵で表現する』などの表現方法は、マルチメディアが発達した昨今では、コンテンツは文字・音声・画像など、複合した種類の媒体が当然となっているので、『絵で表現する』ことは、現代社会を生きる私たちには接しやすいものだと思います。

そもそも、人間は、情報を耳や目、手などの五感で得て、それを脳で処理し、何らかの出力を行うわけですが、その脳の処理の段階では、さまざまな「個性」によって、同じ情報でも同じようには処理されず、個人差があるようです。

その個人差の一つと言えるのが、脳内での情報の表現の仕方です。

私は情報は脳内で画像として扱っていると自分で思っています。
小説を読むとき、ニュースを聞くとき、自然とその場面が頭の中で、映画のように動画で広がっていきます。
だからなのか、小説などを読むのは非常に遅いです。人がしゃべるスピードで読み進めると、深く理解でき、情景が浮かび共感できます。

私の身近には、「文字で考えてる」という人もいます。
駄洒落を言ったとき、ときどき笑う点が異なっているのですが、「この人、文字で理解する人だったな」と思うと、そのズレの理由がわかるときがあります。

いずれにしても、頭の中では、私たちはそれぞれさまざまな形で情報を処理しているようですが、これまで、板書やメモは文字で書くことが一般的でした。

私事ですが、私は脳内が絵で展開されているので、「文字でかけ」と言われない場合は、文字と簡単な挿絵や図をミックスで、あちこちに書いてました。いつからそうなったのかはわかりませんが、おそらく学生の頃からそうだったとおもいます。

で、グラフィック(絵図)で表現することを取り入れると何がよいかというと、まず、「絵で見たほうがわかりやすい」という人にとっては、情報を取り入れるのが容易になります。

つぎに、「文字をよむのが苦手」という人にも、絵でかくと分かり易くなります。たとえば子どもや、外国の方など、ネイティブ日本語はちょっと難しい、という場合にも役立ちます。

また、絵でかくと、「ぱっ」と一目みると、なんとなく雰囲気が伝わってきます。

つまり、グラフィックで表現することは、人の認知特性にも多様に対応できる一つの手段となり、また、言語レベルにも多様に対応できるとともに、なんといってもカラフルに表現されるホワイトボードは、聞いている人見ている人の注意を惹くこともできます。

いいですね、グラフィクレコーディング。

そんなわけで、やってみたわけですが、練習すればそこそこはできる気がします。
そんな風におもえるように教えてくれる、岡田センセの場づくりの技によるマジックなのかもしれませんが、そう思える楽しさは、「簡単な絵を描く」ということから得られやすいようにも思います。

これからは、いろいろと絵にしてみたり、挿絵をかいてみたり、やってみようと思いました。

『グラレコやってみるワークショップ』開催しました。

今日の目標を宣言!
ペンの種類や特徴、持ち方、書き方などの説明からスタート。「ペンぐらいもてる!」と思いがちですが、うまく使うにはやはりいろいろとコツがあるんですねぇ。
影つける、オレンジつける、で、それっぽくなります。目の大きさ、位置、顔の長さなどで、表情は変わるんですね。ほぼ一緒の顔に見えるのは、まだバラエティが少ないからです。
参加者でチームをつくり、力を合わせて4コマで説明をつくりました。

ありがとうございました。

 

  • 開催日:2018年9月28日
  • 時間:19時から21時
  • 場所:兵庫県姫路市 いつきリハビリテーションサービス
  • 講師:ひめくまこと、岡田氏
  • 参加者:7名
  • 主催:森のすず社会福祉士事務所
  • 協力:いつきリハビリテーションサービス

介護サービス事業所 訪問記

会場提供は、いつきリハビリテーションサービスさん。
ありがとうございました。

いつきリハビリテーションサービスは、姫路市にある通所施設です。

会場をお借りしたついでに、事業所内を見せていただきました。
広々していて、壁のあちこちには、たのしくリハビリができる工夫がたくさん。

利用者さんは、一日どのように過ごすかをご自身で決められるのだとか。
大きなホワイトボードに、その日の予定をマグネットで貼っていくそうです。
自分でやりたいことを決めてやる、というプロセスは、高齢者の介護サービスの中では「自己決定」や「自立」の観点から、本来そうあるべきですが、実際は集団生活の状況ではできていないことも多いかとおもいます。
その点、こちらではしっかりとそのプロセスを日々の活動の中に取り入れられているとのことです。

いつきリハビリテーションサービスの管理者 野島さん(右)と相談員さん。お2人とも作業療法士で、楽しく優しく面白い雰囲気。(会場、ありがとうございました)

(おわりに)

ワークショップを終えて、片づけ。ホワイトボードには、いろんな表情や性別、年齢、状況をかき分けるための方法が説明されています。おかげさまで、おばあちゃん、おじいちゃんは描けます!!