私の国試対策。

こんばんは。
オリンピックの開会式を、22時頃まで見ていました。
次々入ってくる各国の選手。
楽しそうでした。が、私の一番の関心は『国名の英語発音』です。
英語アナウンスを聞いて、真似をして、楽しく参加した気分になりました。

さて。

社会福祉士の国家試験は、2月頃。
そろそろ、2021年度の国試対策勉強を本格的に…と思う時期ではないかと思います。
私が思う大人(社会人)になってからの国試勉強対策を書きたいと思います。

私が受けた7年ぐらい前とは、ちょっとカリキュラムが変わっているようですが、変わらないのは『働きながら受験をするのであれば、効率よく勉強することが大切』ということ。

生活のすべての時間を、勉強だけに専念できるように使えるわけではないので、とにかく『受かる』ための勉強をすることが大切です。

そのためには、まず、自分の能力の特徴を知ること。
これは、合格後に社会福祉士として働く際には、利用者さんのアセスメントで使える能力です。
また、自分の能力(認知)を把握することを、「メタ認知」と言いますね。
メタ認知がしっかり確立できていると、自分の認知状態がどのような状況にあるかがわかり、勉強にも役立てることができます。

認知機能は、人によって特性というか癖があると思います。
理解するのに、文字で読んだ方がいい人、耳で聞いた方がいい人、絵で見るとわかりやすい人など。
ちなみに私は、詳しく理解するためには、文字で読んだ方がいいです。でも、呪文を暗記するには耳で聞いた方が覚えられます。
さらには、普段は頭の中では映画のように画像を伴って思考しています。なので、事例などの矛盾点や情報不足点は、頭の中の動画がつながらなくなることで、『足らない』とか『何かおかしい』と気づくことができます。

まずは、自分にフィットする勉強法を探るために、どういう時にどういう学習の仕方をすると、記憶に残りやすいかを、確認してみることが大切です。

そして、社会福祉士の試験は、もちろん、基本的な部分での理解は必要ですが、細かくは暗記ができているかどうか、だと思います。
制度のことなんて、覚えているかどうかにかかっています。
例えば、成年後見制度の3つの類型が「補助・保佐・成年後見」だというのは、知っていないとなんともなりません。考えて出てくるものではありませんから。

そこで、覚える際に、どのような覚え方が自分に合っているかがわかれば、役立つと思います。
社会福祉士の試験では、覚えなければならないことが、かなり細かくあります。
歴史的な出来事と人名、理論と人名、理論とその概要、身体や脳の部分とその名称、各機関とその機能、などなどなど。
唱えて覚えるもよし、替え歌を作って覚えるもよし、単語カードでもいいし、本に線を引きまくるでもいいし、図に落として目で見て覚えるもよし。

ちなみに、エビングハウスの忘却曲線についても、知っておいた方がいいと思います。覚えた(ワーキングメモリに入れた)直後からどんどん忘れていき、でも、途中で記憶のメンテナンス(覚えたはずのことの再確認)をすると、忘れていく速度が緩やかになり、忘れない(長期記憶)へと記憶が移行していきます。
なので、特にひたすら呪文のように意味に関わらず覚えるような勉強をする場合、まとめて頭に叩き込み、ちょっとリフレッシュして脳から覚えたことを消えかけさせ、数時間後にチェックテストをして思い出せなかったものをもう一度頭に叩き込み、半日後ぐらいにまたチェックをして…ということを繰り返すと、頭の中に刻み込まれることでしょう。
一度覚えたからといって、変な自信をもたずに、こまめに記憶の確認をすることが大事です。
とはいえ、こうやっても覚えられない、相性の悪いものっていくつか出てきます。
私の場合は、大きく書いてトイレに貼ったり、冷蔵庫に貼ったり、手の見えないところに書いて時々見たりしていました。
そのうち、覚えています。

また、暗記するのには、スマホのアプリはとても有効だとおもいます。
とくに、過去問の選択肢をバラバラにして、〇×問題になっているもの。
「過去問を解け」というのは、試験を受ける際の勉強法としては鉄板です。
しかし『過去に出た問題ってもう出ないから、過去問をしても意味がない』と、たまにそんな声を聞くのですが、そんなことはありません。
要は、過去問の使い方です。
過去問は、選択肢の中から正しいのを選べ、間違っているのを選べなど、1問を1個として勉強すると、「一回出た問題はもう出ない」という話になってしまいますが、選択肢の正誤を尋ねる問題としては、似たようなものがしばしば出てきます。

なので、アプリで〇×を解きながら、なおかつ、「文章が正しくない場合、どこがどんなふうに間違えていて、どんなふうに書いてあれば正解になるのか」を考えます。
一つずつそうやって解いていくことで、自然と、必要な知識とその関連知識を習得できます。

(余談ですが、「自分が、問題文をよまず、いかに早とちりをしているのか」も、アプリだとあぶりだされます・・・。)

私は、さらっと全体を勉強したあと、突然〇×を解くタイプです。
得意な科目や、仕事上で関係があった科目は、比較的正解する率が高いです。
しかし、全くわかっていない科目は、間違えてばかりです。
間違えてばかりの科目は、0点科目になる可能性もある、危うい科目。そんな科目が判明した場合は、しっかりとテキスト(国試対策にまとめてある市販テキスト)をもう一度読んで、ポイントを押さえます。そして、また、該当箇所の〇×問題を解き、間違えたものは解説を読んで、必要ならキーワードを紙に書きだします。しばらく置いてから、そのキーワードはどのような言葉なのかを説明してみて、できなければテキストをみる、できればOkです。そしてまた、〇×問題を解き・・・を繰り返します。
ちなみに私は、夏ごろからコツコツとアプリをし、確か11月からお正月明けまでは『もう、いやだ、勉強したくない』という期間を過ごしたものの、最終的には、大半の過去問の選択肢は、読んだ瞬間に〇か×かがわかるぐらいにまでやり込みました。

そこまでする必要はないように思います。

わたし、満点とりたかったんですよねーーーー。程遠かったけれど。

「勉強した気になる」のは簡単で、大人になってから勉強する場合、本を読んだだけで勉強した気になりますが、国家試験は受かってナンボのものですから、点を取りに行くための勉強をする必要があります。
繰り返しますが、社会福祉士の試験は、もちろん、事例問題など、本人の意思尊重だとか、多職種連携の肝の理解は必要ですが、あとは、知っているか知らないか、覚えているか覚えていないか、にかかっていると思います。
試験問題の中には、トリッキーなものも入っているかもしれませんが、それを除くと、基本的にはベーシックな問題が、きちんと解けたら受かります。

コツコツと、理解して、覚える。
それをどう「コツコツ」するかは、自分自身のアセスメントをして、その科目を勉強するのに、自分にとって効率よい方法を選びましょう。

さぁ、夏を制する者は受験を制す!本番へ向けて、頑張って積み上げていきましょう!

 

◆国試対策◆
成年後見制度について。
①成年後見人が、複数名選任される場合がある。〇か×か?

答え
〇。複数名選任されることがあり、「複数後見」と言います。
保佐人や補助人も複数選任される場合がありますよ。

介護保険制度について。
①介護保険が始まったのは何年でしたっけ?
②介護保険の1号被保険者は、何歳からですか?
③介護保険の2号被保険者て、何歳からですか?
④要支援は1・2、では、要介護は1から何まであるでしょう?
⑤地域包括支援センターに配置されている専門職(3職種)とは、何と何と何?

答え
①2000年だよ。ちなみに、後見制度も同じ年。高齢社会を支える車の両輪ですね。
②65歳から。65歳の誕生日に、介護保険者証が届きます。なお、介護保険を使ってサービスを受けようとすると、保険証はそのままでは使えず、「要支援要介護認定の申請」が必要です。その申請をして、主治医意見書と認定調査を経て(内部的にはこんぴゅたーによる1次判定と、医師や医療・福祉の専門職が集まって行う2次判定の会議が開かれ)、要支援1・2、要介護1-5が決まり、サービスが使えるようになります。
③2号被保険者は、40歳から65歳未満のところまで。40歳になったら、医療保険に加えて介護保険料も支払わねばなりません。なお、2号被保険者は特定の疾病がある場合に介護サービスを使うことができます。2号被保険者は、医療保険に加入していることが前提となるため、生活保護受給者で医療扶助も受給している場合は医療保険がない状態になるため、もし、40歳以上65歳未満で介護保険サービスの利用が必要になった場合は、「みなし2号被保険者」ということで、利用することができます。
④要介護は1-5まで。なお、基本的には特別養護老人ホーム(特養)へ入所できるのは、要介護3以上の方。介護老人保健施設(老健)の入所は、要介護1以上の方。
⑤保健師・主任介護支援専門員(主任ケアマネ)・そして社会福祉士!の3つです。ちなみに、地域包括支援センターの社会福祉士の主な役割は権利擁護。後見制度に関する問い合わせや連携、虐待への対応や防止のための取り組みなどについては、社会福祉士が力を発揮できるものです。