日: 2019年4月20日

自分で経験した早期相談の難しさと必要性~歯科通院で得たもの①~

こんにちは。森のすず社会福祉士事務所 所長の森保です。
すっかり春らしくなりました。日中なんて暑いぐらい。桜もすっかり、葉桜@兵庫県明石市近辺です。

さて、私事ですが、歯科通院が嫌いです。
思い起こせば、あれは数十年前。当時はまだ珍しかった歯科矯正を受けていまして、自宅から遠路はるばる都会の小児歯科まで無理やり連れていかれていました。
その時のことを思い出すと、当時たぶん40歳過ぎたぐらいの、ちょっと長髪気味な白髪交じりの男性の歯科医が、アニメの歌なんかを口ずさみながら、器具を持った手を顔を近づけてきて恐怖しかなかったなぁ・・・と。全身麻酔をされた子どもが、ぐったりした様子(もちろん、寝ているからぐったりなわけですが)で診察室から抱きかかえられる姿を見ても、恐怖でしかかったことが思い出です。

すっかり、歯科嫌い。

なぜ、人間には歯が生えるのか・・・なければ、歯科なんてなかったのに!

人間の進化を恨むこともありました。それほど嫌いです。

口に器具を突っ込まれるのも嫌いなので、当然歯磨きも苦手です。自分でやる分にはいいのですが、でもやっぱり後回し・・・。という習慣が身についてしまい、虫歯もできます。大人になってからは、仕方なく何度か勇気を出して、歯科通院していますが、その都度歯科は違うところ、一通り治ると行かない、という生活でした。

あれはそう、2年ぐらい前。久しぶりに、歯科通院しなければならない事態ができました。なんだったのか忘れました。痛かったのか、詰め物がはずれたのか。とにかく、近々行かねばならない・・・とあきらめて腹をくくり、当時の職場から近い歯科をネットで調べました。「仕事帰りに直行できそうな立地のところ」という理由だけで選んだ歯科。

その後、しばらくの間、週に1度程度通いうことが続きました。同僚からは「え?まだ歯科通院やってんの?」と言われるぐらい、けっこうな期間、頻繁な歯科通いが続きました。

そりゃ、たぶん、すっごく久しぶりの歯科でしたから、あれやこれやメンテナンスが必要な状態だったのでしょう。

そして、そのとき、主治医から「下あごの内側、骨が出てるのわかる?それ、力いっぱい噛みすぎ。変形してる。」と指摘されてました。

通院はしばらく続きました。通っている間は、「よし!きちんとケアをしよう!!3か月に1回、定期通院もしよう!」と心に決めてました。

が、一通り治療が終わり、「半年後に来てね」と言われた後、やはり続きませんでした。

なかなか、生活習慣や価値観って変わらないんですよね。特に私は、自分のことは後回しにしがちで、いろんな理由を探しては、予約をしないできない忙しい・・・という状況に自分で納得していた部分もあったと思います。

あれから、1年以上の年月が過ぎ、「歯医者さん、いかないといけないんだろうけどな・・・」という思いはありつつ、予約には至りませんでした。

 

が。ある日、事件は起きました。
某強粘着キャンディを食べたところ、かぶせていた歯がパコっととれたのです!

その数日前、知人が「キャンディたべる?詰め物とれるかもしれないから、気を付けてね。自己責任で 笑」とキャンディをくれました。禁断の。詰め物取れるからと思って我慢してた、強粘着キャンディ♪

その一粒からとまらなくなり、そのあと自分で一袋買い、合間に食べてました。

そして、結果、悲劇が起きたのです。

まさか、自分のかぶせモノがとれるとは! いや、とれたの、初めてじゃないけど。まさか、このタイミングでとれるとは!!

でも、そこでさっさと歯科予約はしませんでした。

「なんとか、自力でなんとかならないんだろうか」と考えました。
試しに、きれいに洗ってかぶせてみました。見た感じ元通りになりました。

「これで、いいんじゃない?」と判断した私は、どうかしていたのでしょう。
しかし、私は、自装式歯の仕組みを得て、しばらくそれで過ごしました。

でも、ときどき、ぽろっと口の中でとれるのです。
そのたびに、洗面に駆け込むんだりする努力が必要でした。

「やっぱり、近いうちに、歯科へ行こう」と思いました。と同時に、「どこへ行こうかな。前のところは、結局半年後に行かなかったし・・・行きにくい」と新たなところを探そうかとおもいましたが、でもやっぱり、後回しにしていました。

そして、自装式生活数日後、さらに悲劇がおこりました。

食べている途中に、かぶせていた歯を飲み込みました・・・。

あぁ、これで、もう、決定的に歯科へ行かなければなりません。
あの、歯のかぶせモノさえあれば、もしかしたら自力で接着剤でつけることも可能だったかもしれませんが(そんなことダメだとおもいますが)、歯自体がなくなったら、もう手に負えない。

そして、鏡で見てみると、その部分がないのは、どう見ても気になる。人からも見える・・・。

あぁ、やってしまった。

何故私は、あのとき、かぶせたものが外れたあの時、すぐに歯科へいかなかったのだろう??

後悔をしながら、いろいろ考えました。
『どこへ行こう・・・。』

そのとき、ふっと思い出しました。友達が、歯科が苦手で、定期検診をさぼった結果行けなくなり、決まった歯科を持てないという私に対し、「大丈夫!歯科は最近すごく多いから、戻ってきてくれたら、嬉しいに決まってる!来なかったことに対して怒らないよ!!」と、助言をしてくれていたことを。

的確な助言な気がする。

そうかもしれない・・・。

私も一応、人に関わる専門職で、お客さんが、久しぶりに相談に来てくれたとしたら、来なかったことを起こることはない。

そうかもしれない・・・。

 

そういうわけで、勇気を出して電話をし、予約を取りました。

結果として、受診したら特に怒られることはなく、いろいろと丁寧に説明をしてもらえました。

よかったよかった。

よかったよかった。ほんとに。

今は順調に、治療が進んでいます。

噛む力が強すぎるので、またメンテナンスが必要になっているところについても、いろいろと説明してもらっています。

よかったよかった。

 

あぁ、なんでも、早期相談。専門家に任せるべきところは任せる。私がすべきは、早期受診、早期相談。おかしいな、こまったな、あらどうしよう、とおもったら、早期に相談。

大事だなぁ、と改めて思いました。