社会福祉

何をするにしても「アセスメント」は大切

こんにちは。社会福祉士 森保純子です。
最近の私の活動は、成年後見関連の個別支援したり、ソーシャルワークとは?みたいな研修に関わったり、防災支援をしたり、地域の見守り力をUPするような支援をしたり・・・。
多岐にわたっています。
いろいろなことに関わると、いろいろなことに対して、いろいろなところで、情報を収集して、何がどうなっているのかを把握して、課題を抽出して・・・。
いろいろやっていますが、何をするにしても基本的には同じ手順に思います。
つまり、アセスメントから始まって、PDCAを回していくってやつですね。
いろいろする中で、再三おもうのが、「アセスメント」って大切。
で、この「アセスメント」っていうのは、言葉は『アセスメント』と使われるのですが、内容は当然一律ではなくて、財産保護にはそれの、防災にはそれの、個別支援にはそれの、地域支援にはそれの、認知機能にはそれの、身体機能にはそれの、、、つまり、それぞれの視点や項目や測定技術や知識が必要です。
私は生活面や地域の福祉的なアセスメントはある程度できますが、きちんとした医療・治療に関するアセスメントや、企業の経営状況や、地球環境などのアセスメントはできません。
福祉的な生活についてのアセスメントの視点は持っていても、専門分野でない分野はその視点も技術も知識もなんにもないので、何を聞いて何をどうしたらいいのかわからないから、できません。
餅は餅屋、専門職としてその分野に長けていないとできないことってありますよね。
 
では、専門職としてのライセンスを持っていたら、アセスメントができるのか・・・?
そうとも言えません。
ライセンスは、最低限の知識は、受験当時にはありましたよ、っていうことの証明にはなります。
しかし、それがきちんとアセスメントをできることの証明ではないように思います。
アセスメントをする力(アセスメント力)って、結局はやはり訓練で身につけて、上手になっていくものだなぁと最近つくづく思います。
チェックリストがあったらできるだろう、というものでもないんですよね。
聞き方、順番、聞くべきこと、聞かないでおくこと、確認方法、確認手順・・・このようなものは、いくらマニュアルを作っても、尋ねる人が変わればやはり差異はうまれるもの。
正確にアセスメントできるかどうかは、確認すべき内容と、聞き方確認し方にあると思います。
当然、「なんとなく聞いてなんとなく概要をつかんで、こんな感じ」っていうのではなくて、現状を把握し評価し課題を確認することがアセスメントの目的なのだから、何に対してのアセスメントなのかは理解しておく必要がありますよね。
そして、その上で、限られた時間を有効に使い、必要な情報を得ていく・・・と。
なんとなく、「アセスメントをする」とかいうと、かっこいい気がします。
カタカナで言うと、それっぽい気がします。
でも、それで満足しててはいけないんですよね。
 
アセスメントを失敗することで、不利益を被るのはアセスメントされる側。
福祉や医療の業界だと、利用者さんや患者さんに不利益がもたらされます。
きちんとアセスメントされれば、次のステップへ進めたかもしれないものが、間違った方向へ進んでしまうことにもなります。
 
そう思うと、アセスメントする側のアセスメント力って、すごく大事。
もちろん、きちんとしたアセスメントは、ご本人へのメリットだけでなく、支援者側にも、きっと経済的にも、メリットはもたらされるでしょう。
それが、明らかな形になるのか、見えにくいかはいろいろあると思いますが。
社会福祉士として、日々、アセスメント力の向上を目指していこう!と思う、今日この頃です。