こんにちは。
あっついですねぇ。暑い暑い暑い。エアコン掛けてても、暑い気がする・・・。
さて。
私の仕事は主に成年後見活動ですが、特に在宅にいる利用者さんには、食事の好き嫌いを確認するようにしています。
みなさんは、好きな食べ物、嫌いな食べ物を、いつでも答えることができますか?
先日、こんなことがありました。
少し長期間入院されていた方が、地域での生活を再開されたのですが、その際に、食事の好き嫌いを尋ねました。
『好き嫌いはありません。何でも食べます。甘いものが好きです』
本当に嫌いなものはないのか尋ねても、『ありません。何でも食べます。』との答えです。
その後、時々買い物代行をし、買いに行く際に『何か食べたいものは?嫌いなものは?』と聞きますが、基本的に『何でもいいです。何でも食べられます』です。
しかし、実際は色々と苦手な食べ物があることがわかってきました。
買って帰った総菜が、『それ、苦手やねん』『それ、食べられへんねん』と。
特段、斬新な総菜を買ったわけではなく、よくある食べ物を買ったのです。
そして、食べられない料理や食材は、一般的なものでした。
『好きなものは何ですか?』『苦手な食べ物は何ですか?』
この聴き方は、いわゆるオープンクエスチョンといわれ、答える側が自分の考えを自由に述べることができます。
・私は好き嫌いはありません。何でも大丈夫でです。
・私は甘いものが好きです。特に、和菓子が好きです。
・私は卵料理が食べられません。アレルギーではありませんが、においが苦手です。
・私はパクチーとセロリとパセリが苦手です。添えてあるぐらいなら大丈夫です。
・私は肉類が好きです。特に焼肉が好きです。
そんな感じに。
しかし、記憶が低下していたり、モノを思い浮かべられないと、挙げられないでしょう。
そんな時には、クローズドクエスチョンの方が、向いています。
◆卵焼きを作ろうと思いますが、甘い玉子焼きと、出汁巻きは、どっちがいいですか?
◆パセリの天ぷらは好きですか?
◆納豆は食べられますか?
◆みかんとりんご、どっちが好きですか?
つまり、「はい」「いいえ」または、ごく限られた選択肢から選ぶような質問です。
答える側の自由度は減りますが、提示された選択肢に対しての白黒ははっきりするでしょう。
買い物の経験や調理の経験が少ない、食べ物への関心が少ない場合など、食材やメニューの名前がとっさに出てこない人は、結構多いんじゃないかと思います。
全てをクローズドクエスチョンで確認できるものではないのですが、答えが出切っていないな、と思ったら、質問の仕方をより具体的に答える方法に切り替えてみるのは、アセスメントの必要な手法だと思います。
なお、私は生卵が苦手で、卵かけご飯が唯一苦手です。
あ、あと、生の牡蠣も苦手かも。
どちらも、火が通れば大好きです。
施設では、どっちも生では出ないかな・・・
暑い日が続きます。
水分と涼しい休憩を、たっぷりとりましょう。