日: 2020年3月21日

スマホのゲームのプラスとマイナス。

こんにちは、森のすず社会福祉士事務所です。

手作りマスクを見かけることが増えてきましたね。私もそろそろ作る心の準備をしようかな・・・

世間は3連休の真ん中。兵庫県民は大阪府へのお出かけの自粛を呼びかけられ、Twitterなどでは#飛んで兵庫 が飛び回ってます。
私も最初に聞いたとき、「飛んで埼玉の兵庫県版みたいな感じになるのかな」と思いましたが、多くの方が同じように思っていたようで、ほほえましいと思っていいのか・・・複雑です。

早く気兼ねなく外出できる毎日がもどりますように。

 

さて、室内にいることが増えると、自然と増えるのは「スマホを見る時間」です。
私もここにきてスマホを見る時間が増え、とうとうスマホでゲームをはじめました。パズルゲームです。

3月18日、香川県では条例が制定されました。
「ネット・ゲーム依存症対策条例」だそうで、ゲームは平日は一日60分、休日は一日90分までというもの。
罰則規定はないそうで、この条例を機にネットゲームの依存予防防止に目を向けて、抑止に目を向けてもらうのが狙いな様子。

そして、そもそもその条例ができた背景の一つには、WHOがその少し前に「ゲーム障害」を疾病としたことがあります。
日常生活よりもゲームが優先してしまう・・・。そのイメージは、日常生活よりもパチンコパチスロなどが優先してしまうギャンブル依存の様子を思い浮かべると、なんとなく「あーなるほどね、そういうことになるのね」とイメージできるかもしれません。

ゲームに依存することで良くない点は、もちろん依存している時点で日常生活そっちのけで、ゲーム最優先の生活になることでしょう。
そして、それに加えて、やはり課金の問題も出て来るかと思います。

 

私もこのタイミングで、つい出来心で・・・なんとなく面白そうだったので、スマホのパズルゲームを始めました。

最初のうちは、サクサクとゲームが進んでいきます。
快感です。日常生活の中ではなかなか味わえない、やった感!爽快感!!が手に入ります。

そのうち、だんだん難しくなってきます。
絶妙なタイミングで、「課金しない?ツールを買えば、進めやすいよ」という画面が度々出てきます。
『いやいや、自力でやるからいい』とおもって、「×」ボタンを押して消します。

だんだんパズルが難しくなり、「本当に、自力でとけるのかな?」と思ってきます。
10回しても、20回しても、何十回チャレンジしてもクリアできないステージ…。
お金をかければ、おそらくあっという間に解けるんだとおもいます。

また、その「もし、あのツールがあれば」と思うように、要所要所でプレゼントされるツール。
一度使ってみると、快適。一気にゲームが進む感覚を体験できます。

 

絶妙に仕組まれてるなぁ・・・。そりゃ、依存するよねぇ・・・。

そんな納得感とともに、ゲームを繰り返してやっていると、あっという間に1時間が過ぎます。
香川県の条例の制限時間60分は、あっと言う間。
一日の1/24…起きている時間からすると、1/18ほどが、あっという間に過ぎていきます。

その時間で得られたものはなんなのでしょう。失ったものは、大切な時間…。

とはいえ、パズルやゲームが悪いわけではないんですよね、ホントは。
適度なパズルゲームは頭の体操や気分転換になります。

私がしているパズルゲームは、課題が提示され、それを達成すればクリアというものです。
でもときに、課題を忘れて、違う動作に没頭してしまい、制限時間がおわってしまったりして失敗におわることがあります。
『課題が何かきちんと覚えて、冷静に判断していくこと』というのは、なかなか難しいもんだと思います。

その実感は、福祉の仕事ではとても役に立つもので、「利用者主体」とか「本人中心」という目的を常に意識して考えていかなければならないのに、時として「支援者優先」となってしまいやすい行いを、見つめなおすものだと思います。
ちょっとしたゲームをすることで、日ごろの自分の認識や、行動や、癖を見直すきっかけにできるのは、よいことだと思います。

 

没頭すると、視野が狭くなり、目の前の…場合によっては本来の目的とは異なる部分に熱中してしまうこと、そして、その最中にそれを客観的に自分で認識するのは、なかなか難しいこと…そういうことをゲームを通じて実感します。

スマホとお金があったら、架空の世界でいろんなことが可能。
そんな時代ですが、生活は現代のリアルな社会で行われていることは間違いありません。
趣味としてのゲームはアリだとおもいますし、私も映画館に行きにくいしばらくの間は、気分転換にゲームを活用しようと思います。

でも、知らず知らずにはまっていくことには、注意しようと思います。
香川県の条例には賛否あるようですが、『時間で区切る』ということが依存予防の一つの手段にもなるでしょうし、『短時間で集中して楽しむ!』ということができるようになれば、時間をもっと有効活用できるようにもなるでしょう。

ゲームの存在が、毎日の生活の中で楽しみやメリハリや、気分転換、または自分への気づきをもたらすという、プラスの存在になるように、上手にお付き合いできるといいですね。

 

ではみなさま、良い週末を。

手洗いと換気、しっかりしていきましょう!