みんな選んだカバンをもっている。

疲れた時には、好きなもの、心地よいものに囲まれていたい。
本当は、花を買って帰れたらいいんだろうけれど、心奪われる花との出会いも花屋さんに行く機会がないとなかなかない。
なので、以前かった花の写真をながめる。

よかったら、ご一緒に。

名前はわからない、バラの花。
きれいだけれど、やっぱり棘があるのだろうか。 (下へつづく)

帰り道、電車を降りても、ホームから改札までは行列。
ラッシュの時間だから、人が多い。
一日の仕事が終わって帰ってくる人の中に混ざって、改札を通る列に並ぶ。
みんな、カバンをもっている。
ほぼ、みんな、もっている。

同じカバンの人は、あまりいない。
学校の指定カバンが一緒、というのはあるけれど。
それでも、ぬいぐるみやキーホルダーを付けて、個性はある。

リュックの人が多い。
私もリュックだ。
でも、同じリュックの人は、ぱっとみたところいない。

いろんなカバンが並んでいる。
ブランド物のカバン。
使い込まれたビジネス用のカバン。
かわいいショルダーやトートバッグ。
いろんな色、形、大きさ、素材。

みんな、それぞれ、自分で選んでそれを持っているんだろう。
それを持つことから、自分で選んだ結果なんだろう。

その中には、人それぞれの何かが入っている。
その中身を、入れて運ぼうとおもったのも、それぞれ自分なんだろう。
しかたなしに、そうしているかもしれない。
それを持つのがうれしくて仕方がないひともいるかもしれない。
そんなに、意識せずに持ち歩いていることもあるのかもしれない。

いろんな事情があったり、なかったり。

でも、それは、それぞれの人が選んだ結果。

人が居れば、その人の数だけ、そこに意思や意識がある。
それぞれが、さまざまに、行動する。

同じ人はいない。

同じカバンを背負っているひとがいたとしても、同じではない。
キーホルダーが違い、中に入っている者が違う。

よく似た人がいても、よく似た病気や、家庭環境であっても、同じ人はいない。

同じバラの品種であっても、同じ花はない。
よく見ると、隣の花どうし、大きさも、その微妙な花びらの色合いも、全体の雰囲気も違う。

よく見たら、気づくことがある。
よく見なくても、気づくこともある。
よく見ても、気づけないこともある。

ただ、言えることは。

同じものは、ない。

みんな、それぞれ。
自分で選んだカバンをもって、歩いていた。