認知症について知り考える機会は、スイーツとともに。
こんにちは。森のすず社会福祉士事務所 所長の森保です。
1月もはや21日。下旬ですね。月日が経つのは早いものだなぁと年々思います。
私は昨日、認知症予防の取り組みをされているサロンに参加しました。
地域の方の集まる場となっていて、参加者さんどうしで話に花が咲いていました。
いいですね、そこに行けば会える人がいて話ができる場所って。
認知症に関する地域サロンの取り組みは、新オレンジプランにも挙がっていて全国各地で取り組まれています。
きっと、周辺で開催されているのをご存知の方、行政や自治会や主催団体からのお知らせで知っている方もいらっしゃるのではないかと思います。
2025年には高齢者の5人に1人が認知症という時代がやってくると予測されています。
認知症になっても住みやすい地域社会をつくっていこうという取り組みは、今現在認知症の人とはかかわりがない人にとっても大切なものです。
今の医学では、まだ、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症などの認知症を治療し元通りに認知機能を回復することはできません。
大切なのは、予防できる認知症は予防し、治療できる認知症のような症状を示す病気は治療し、認知症になっても生活が継続できるように備えることです。
予防できる認知症とは、例えば、脳血管性認知症で、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を予防することが脳の血管を守ることにつながります。もちろん、完璧だと思われるような規則正しく栄養や運動に配慮をした生活を送っていても、脳出血や脳梗塞を完璧に防ぐことは難しいでしょうが、リスクは減らすことができます。
もちろん、生活習慣病の予防を心掛けることは、脳の血管だけを守るのではなく、身体全身の健康を守ることもできますね。
治療できる認知症のような症状とは、例えば、硬膜下血腫や正常圧水頭症など。
硬膜下血腫では、頭を打つなど頭部への強い衝撃を受けた後1,2か月ほどしてから、失禁や歩行困難などの症状がでることがあります。認知症が始まったかと思うような症状の場合がありますが、受診して検査してみると硬膜下血腫が見つかることがあります。
この場合、適切に治療すれば症状は回復したり軽減することがありますので、やはり勝手に認知症だから治らないと思い込まずに受診することが大切です。
もちろん、「そういえば先月、転んで頭を打ったっていってたな」と思い当たればいいのですが、たとえそういうエピソードを家族や介護者が聞いていないとしても、転んで大丈夫だと思って誰にも知らせていない場合もあるでしょうから、安易に「頭を打ったとは聞いていないから・・・」と思うのも要注意です。
そして、認知症になっても生活できるように、自分の生活を工夫したり、お金の管理や家事のことを誰かに伝えておくこと、自分のことを誰かに伝えていくことも大切です。それと同時に、認知症をきちんと理解することも、必要。
例えば認知症カフェでは認知症についての相談ができます。認知症サポーター養成講座では、認知症について学べます。地域ごとに作られている認知症ケアパスでは認知症の状態に合わせて利用できる介護や支援のサービスがわかります。
将来的に認知症と診断されるかどうかはわかりませんが、年と共に誰かの手を借りる必要がでてくるのは自然なこと。身体の病気やケガなど、認知症だけでなく、生活をお互いにできる範囲でサポートすることも必要でしょう。
ひとまず、認知症カフェ。
お近くで開催されていたら、一度参加してみてはいかがでしょうか?
いろんなカラーの認知症カフェがあります。
開催場所は、お住まいの地域の地域包括支援センターに聞いてみると教えてもらえるはず!
是非、お時間のある時にご確認ください。