社会福祉士って、何する人??~あるあるな質問に答える~
こんにちは。森のすず社会福祉士事務所 所長の森保です。
1月3日。今年ももう三日目。時が過ぎるのは早いような・・・年々はやくなるような・・・年のせい?
さて。ところで。今日の本題へ。
私は社会福祉士です。
「社会福祉士です」と、福祉や医療の集まりではない場所で名刺交換すると、いろいろと聞かれます。
一番よく聞かれるのは「社会福祉士って、何?」ですかねぇ。
おそらく、謎なのでしょう。
社会福祉士って、なんなんだ?
何をする人だ?
そして、独立して開業してるって、なにして儲けているんだ?そもそも、儲かるのか??
そんな声が直接聞こえたり、不思議そうな反応だったり・・・
そんな反応に『ですよねぇ・・・』と思う私。
よくあるのが、介護福祉士と間違えられる・・・です。
つぎにあるのが、社会保険労務士と間違えられる・・・です。
先日は、行政書士と間違えられました。たぶん、私が後見受任をしているという話をしたからでしょう。
どうも、一般にはすごくマイナーな気がする社会福祉士…知名度をあげたい!と日々思います。
社会福祉士は、国家資格です。
福祉について、さまざまな課題に関して相談援助をする専門職です。
国家資格で、専門職ですが、この資格がなきゃ相談援助ができないわけではありません。
つまり、「業務独占」ではないんです。
で、さまざまな「相談援助」の職についている人がいるのと『社会福祉士』が前面にでていない仕事もあるので、
ほら、気づかないうちにあなたのまわりにも・・・・いるんです。
という話をまずするわけです。
ほら、あなたの隣にも、社会福祉士が・・・・私ですけどね。みたいな。
日本語の名称では「社会福祉士」で、資格名はそうですが、職業の名称としては「ソーシャルワーカー」と呼ばれることも多いですよ。
ただし、社会福祉士は名称独占なので国家資格を取得している人しか名乗れませんが、ソーシャルワーカーの場合はもっと幅広く、社会福祉の仕事をしている人を含みます。
(このへんが、いろいろとややこしくなってきて、ソーシャルワーカーって何??になるのかもしれないと、個人的には思います)
で、具体的に社会福祉士がよくいそうな場所は
まず、地域包括支援センターにいます。地域包括支援センターには「保健師or看護師、主任ケアマネ、社会福祉士」の3職種が配置されています。主に権利擁護の仕事をしています。
つぎに、病院の地域連携室にいることが多いです。看護師さんとともに、入退院時の相談や支援などを行っています。退院のことなど心配があるときには心強い相談相手になることでしょう。
ほかには、たとえば高齢者施設の相談員、障がい者施設の支援員、母子支援施設の支援員、スクールソーシャルワーカー、福祉関係の行政窓口なども、社会福祉士の資格を持った人が着任していることが多いです。
とくに、最近ではスクールソーシャルワーカーの需要は増え、社会福祉士(ソーシャルワーカー)の配置が進んでいます。
ソーシャルワーカーは何をする人か?ですが、基本的には相談援助の専門職です。
なので、代表的な配置場所である、地域包括支援センターも、病院の地域連携室も、どちらも「相談」をして、いろいろな機関やサービスや個人間の連携を図ることがメインの業務になります。
個別支援を行うこともありますが、基本的には相談して調整する役割、ということにはかわりありません。
もちろん、施設業務のなかでは、身体介護などを社会福祉士がおこなっている場合もありますよ。そして、社会福祉士の資格はもっていない職員が相談にのることももちろんあるでしょう。
基本的に相談援助も、身体介護や支援は資格に基づいた業務独占の業務ではないので、そういうことにもなりますね。
こうやって説明していると、結局、「社会福祉士」ってなんなの?という振り出しに戻りそうな気がします。
まぁ、実際の動きをみてもらって、「あぁ、なるほど、これが社会福祉士か」と思ってもらうのが結局は一番確実につたわるんだろうな・・・とおもいます。
最後に、日本社会福祉士会のWebページを参考に・・・
「社会福祉士及び介護福祉士法」には
社会福祉士とは「専門的知識及び技術をもって、身体上もしくは精神上の障害があること、または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連携及び調整その他の援助を行うことを業とする者」
ということです。
まだまだ「社会福祉士ってなに?」と聞かれることは続くと思いますが、私も社会福祉士の一人として活動を通じて社会福祉士の存在やできることを広く知っていただけたらなぁと思います。
よし、がんばろう!!