2020年1月映画鑑賞の記録
趣味の一つは映画鑑賞です。
約2時間、映画館で身体の休憩と、脳みそのリフレッシュタイム。
映画は、手軽な気分転換法です。
さて、2020年1月の映画の記録。
映画は、主に映画館で観ますが、少し前にオンデマンド契約をしたので、スマホやPCからも見れます。
便利な世の中ですね。
① 唐山大地震 (2010年 中国) オンデマンド視聴
1976年に起こった大地震での、親子の話。親子が離れてしまう原因も切ないのですが、それよりも、地震の規模の大きさ、被害の大きさにただただ驚き。最初の、地震が起こり始め揺れ始めて徐々に大きくなる描写がリアルすぎて、見ていると辛い。最後は2008年の四川大地震の話も出てきて、災害時支援や、防災の在り方についてはいろいろと思い巡らせる作品。
② カツベン! 映画館鑑賞
活動写真の弁士の話。そういえば、無声映画ってみたことないし、もちろん、活動弁士なんて、おぼろげにそんな人がいたらしいと聞いたことはあるような、ないような、、、。でも、日本の映画の歴史って、そういう時代があったのね、と思うと、すごく面白く、「話す」ということの魅力と大切さが垣間見えた気がする作品。
③ ルパン三世 THE FIRST 映画館鑑賞
3Dアニメとでもいいましょうか。顔とスタイルはアニメで知っているルパンとその仲間。背景とかは、平面イラストではなく立体的なので、不思議な世界観。お話はとても面白かったです。安定のルパンのキャラで、気分転換にぴったりの作品。
④ この世界の(さらにいくつもの)片隅に 映画館鑑賞
「この世界の片隅に」を見に行きたくて、行き逃していたので、今回こそはと思っていた念願かないました。広島弁ののんびりした語り口調に癒されますが、時代は戦時中から戦後の、大変だった時代。たった70年、80年前の時代に、いろいろ大変だったなぁ、怖かっただろうなぁ、辛かっただろうなぁと思う。平和であることは、今では当たりまえのように感じるけれど、意外と当たり前にあるものではなく、平和も安心も、人がそれぞれ意識して力を合わせて作るものなのかねぇ・・・とおもう作品。
⑤ フォードVSフェラーリ 映画館鑑賞
特に車に思い入れはないのですが、なんとなく見に行きました。何となく行ったのですが、見てよかったと思います。なんというのか、プロ意識、プロ根性、そういうものが見れて、気持ちよかったです。なんどもなんども、うまくいくまで、繰り返し、修正しては、繰り返し、やってみて、繰り返し…とことんまでやることは、見習いたいとおもうところ。よい作品でした。
⑥ 天空の蜂(2015年 日本) オンデマンド視聴
東野圭吾作品の映画化。原発を巡る話。原作を読んでいないので、純粋に映画の印象だけなんですが、前半の大きな自動運転ヘリにたまたま乗っちゃった子どもの絡んだシーンは、高所恐怖症の私としましては、足がすーすーする思いです。話としては、一生懸命に子どもを助けようとし、また、事件を解決しようとする主人公と、いろいろな思いを抱えて生きてきて、その主張を伝え実現実行させようとする犯人側の思いの対立は、物語としては面白い。とはいえ、電力にしろ、何にしろ、持続可能な社会を作る上で、単に炉を廃止すればいいというわけにはいかないだろうから、生活の無駄を少なくし、資源を大切にしていかなきゃねぇ…と思いました。
⑦ イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり 映画館鑑賞
天気予報なんて、できると誰もが想像もしていなかった時代。一人の気象学者が、気球の操縦士の女性とともに空へ上り、降りて来る物語。単に、上がって降りて来るだけ…ではなく、上空は今となっては当たり前ですが、風が吹き、雲があり、天候があれていることもあり、上に行くほど気温は下がり…。よくまぁ、生きて地上に降りたてましたねぇ…というお話。でも、その、あまりにも無謀にも見える勇気ある冒険のおかげで、空中には、さまざまな層があり、天気も予想できるという切っ掛けを得ることができたということ。何事も、信念をもって挑み、あきらめずに立ち向かうことで、真実が得られるんだなぁ、という作品。
⑧ 記憶屋
記憶ねぇ。認知症の話をすると、記憶の話もするわけですが。なくしたくないなぁ、と思うのが一般的かもしれませんが、中には、ないほうがいい記憶もあるかもしれません。人は、覚える能力を大切に思いがちですが、忘れていく能力も大切なものです。見たもの、聞いたもの、経験したことを全て記憶してしまうとすれば、それはそれで、大変なことに・・・。とはいえ、忘れたいものを忘れ、覚えたいものを覚えるというのは、そう思い通りにはいきません。記憶屋の話は、どうかなぁ、私も記憶屋に消してもらいたいと思う記憶がないわけではないけれど。記憶ってなんなんだろうなぁ、、、と思いながら見ていました。広島弁が、心地よい作品です。
⑨ ぼけますからよろしくお願いします 市民講座鑑賞
実在する高齢夫婦の生活を捉えたドキュメンタリー。社交的で、多才で、しっかりしていたお母さんが、認知症になった。お父さん(夫)は、それまで家事なんてしなかったのに、少しずつ家の中のことをするようになる。しなければならないと思い、し始めるようになる。でも、進行するに認知症。きっとお母さんは、自分が変わっていくということを、誰よりも体感してたんだとおもうけれど、もう死にたいと泣きながら話す場面も。お父さんは耳が遠く、認知症になって記憶が定着できにくいお母さんには、お父さんが耳がとおいという事実もわからなくなり、話しかけても無視されると泣くことも。高齢になるのは、誰でも、長生きすればなるわけで、そうこうするうちに、耳や目や足腰、そして認知機能が低下することはごく当然の経年の変化。耳が聞こえにくくなったら補聴器を、目が見えにくい眼鏡を、トイレが近いならそこに工夫を、足腰が弱ってきてたら適切な歩行の支援用具や住宅改修を、生活に不便がでてきたら介護サービスを使って、介護はプロとシェアしてうまく生活をしていきましょう。病気が進んでいき、辛い気持ちが時に抑えられずに涙や叫び声で表現されるのは、切ないんだけれど。そういう切なさとともに、人生を最期のときまでなんとか安心多く、安全に、「よかったなぁ」と思うことが一つでも多く暮らしていけますように。そんな風にともに考えたいとおもう映画。
⑩ ラストレター 映画館鑑賞
手紙っていいなぁ・・・とおもうものの、私は悪筆なので、いいなぁとおもうだけ。高校や中学の同窓会とも縁のない生活を送っているので、あぁ、世の中にはそういう繋がりってあるんだなぁ…と、ちょっと別世界な気持ちもある。なんとなく、景色がきれいな映画だったなぁというのと、普段生きている世界とは全く違う生活場面を見れる映画って、いいかもなぁ…と思う作品。
⑪ リチャード・ジュエル 映画館鑑賞
たしか、実話ベース。アトランタオリンピックの時、爆破事件があり、第一発見者の警備員が、英雄になったものの、その後、怪しまれ犯人扱いされた話。そのひどい扱いから、無実だと証明するのに、弁護士が一生懸命、ときに感情的になりながらも、組織的な捜査の粗をつき、最後は、警備員の本人が、「証拠もないのに、自分を捉え、その間に真犯人がまた爆破するかもしれない。そして、第一発見者として、警備員としてやるべきことをやったのに、それを怪しまれ犯人にしたてあげられるのであれば、今後、誰も同じように通報する人はいなくなるだろう。」というようなことを堂々と言い、結局疑いが晴れる話。マスコミの報道に大勢が振り回される中、人をみて信用していた弁護士の揺るがない信念と、言うべき時にはちゃんと言うという警備員の態度には、かっこいいなぁとおもった作品。
⑫ バイス (2018年 アメリカ) オンデマンド鑑賞
これも、実話ベース。ジョージWブッシュ政権下での副大統領のチェイニーさんの話。9.11のテロ事件が起こった時がその時代。冒頭、飲んだくれて、彼女にこっぴどく怒られる場面があるのだけれど、付き合う相手って大切ね~と思った第一印象。その後、チェイニー氏は出世し、大統領にはなれなかったけれど、副大統領にはなった。しかも、それまでの副大統領では考えられなかったような権限を付加された状態で。賛否はいろいろあり、否も多いから映画になるんだろうけれど、映画の一番最後に、自分がとってきた政策とその成果への非難があることを認めたうえで、「愛されたいなら、映画スターになればいい。私は、みんなの大切な人が安心して守られるようにしている」という場面がある。この「愛されたいなら、映画スターになればいい」の一言は、私の印象に深く残った。確かに、好かれるために選んだ仕事ではないな・・・私も。と、その責任の大小は別としても、人の安心とよかったを増やすのが仕事であることには変わりなく、それは決して自分への人気のためではないということは、肝に銘じておきたい言葉。
以上、2月は 映画館等9本、オンデマンド3本、合計12本
さすがに、毎月このペースで見るわけではなく、お正月だからハイペースなわけですが、いろいろと得ることができる映画鑑賞となりました。