子ども

3学期が始まる

あっという間に年末年末年始が過ぎて、1月になって、ここから先は春まで早い・・・と思うのは、大人だけなんだろうか?

子どもの頃を思い出しても、1・2・3月が速く過ぎたという記憶は、私にはない。「1月は行く、2月は逃げる、3月は去るといって、早く過ぎますよ」とはよく聞く言葉だったけれど、私にはその実感はなかったように思う。

そろそろ3学期が始まる。寒い季節で、あまり外には出たくない。受験がある人にはプレッシャーの多い時期。春に向けて、生活環境も大きく変わるかもしれない。2年間のコロナによる制限から、少しは自由になれるのかと思っていたのに、またもやオミクロンの急速な拡大によって、雲行きがあやしい・・・。そんなストレスも加わって、「あぁ、疲れた・・・」と思いやすいかもしれない、今の時期。

今現在、未成年で、学校に行くことが必要な年齢の方にとっては、時に学校や放課後の人間関係が面白くなく、むしろそれがつらく、その影響が生活全般に及んでしまうこともあると思う。家庭環境が、コロナやその他の影響でよくない方向に激変し、勉強をするどころではないかもしれない。子どもや若い人に、社会のひずみはシワとなって押し寄せやすい。いろんなストレスが、結局は社会の中で弱い人に行きやすい。

3学期が始まる。いろいろと気ぜわしい時期。

私はスクールソーシャルワーカー(SSW)も自身の社会福祉士としての仕事の一環でやっているのだが、子どもたちの様々な生活場面を直接に間接に支援できる存在になれたらと思う。おそらく、子どもたちからSSWを求めてくることは、まだまだ稀だとおもうので、周りの大人のみなさんが気づき、SSWの存在も知っておいてもらえて、繋がれたらいいなと思う。

相談してくださいね。話すだけでも、ダメ元だと思っても。
ちょっとだけ違う視点で、物事を見られるかもしれないし。

ソーシャルワーカーは、環境と人とのつなぎ目を考慮し、そのバランスや影響を考慮し、必要な変化が起こるように働きかけていくもの。だから、何か良くない状況にあるときに、一人だけに対して「頑張れ」とか「直しなさい」とは言わない。まだ日本では、いまいちソーシャルワーカーの存在感は薄いけれど、学校にも配置され、少しずつ身近になりつつある。

今年も、より多くの人たちに、様々な場所にいるソーシャルワーカーを知ってもらい、必要な時にそれを自分の問題解決の資源として活用してもらえるようになればいい。

そうなるように、1月2月3月、あっという間に過ぎるのかもしれないが、もう一度気を引き締めて取り組んでいきたい。