今年も残すところ、あと2か月。
秋は、私にとっては研修シーズンです。
9月が防災月間なこともあって、防災研修や、
福祉関連の事業所で、虐待防止研修、
社会福祉士対象の成年後見関連の研修、
地域の人対象の成年後見関連の研修、
社会福祉士国家試験を受ける人向けの受験対策の研修、
その他、いろいろ。
勉強の秋、といったところでしょうか。
国家試験対策は、ここのところは「社会保障」科目を担当していますが
資料作りが一番勉強になると感じています。
私もかつて受験生でしたが、確かに重要なところを説明してもらえるのはありがたいのですが、一気に聞いても忘れてしまって、結局はテキストを後で確認することになります。
その点、解説資料を作るとなると、教科書の要約や要点まとめをするのと、最新のデータも探して見比べて…という作業もあるので、とても勉強になります。
もっとも、社会福祉士の科目は数が多いので、一つ一つをやっていくと膨大な時間がかかり試験に間に合わないかもしれないので、結局は国試対策講座などに出たほうが効率は良いのかもしれません。
しかし、主体的に勉強するというのが、やっぱり一番いいように思います。
2024年の今、少子高齢化は進み、少子化対策はなされているらしいものの、合計特殊出生率は伸びず、厚労省の発表によると、令和5年の合計特殊出生率は1.20で、前年の1.26より低下している状況。
介護保険が始まり24年が経過しましたが、私の体感では「介護度は有っても、在宅で暮らす場合に、ホームヘルパーさんが来てほしいタイミングで見つかりにくい状況だな」という感じ。そういえば、今年の初夏には技能実習や特定技能で働く外国人労働者に訪問系のサービスで働ける方針についてニュースがありましたっけ。これも、ホームヘルパー不足への対策の一つ。介護保険分野では、地域包括ケアシステムを謳い、住み慣れた地域で暮らし続けることを推奨していますが、自宅にいても、サービス付き高齢者住宅を利用するとしても、やはりホームヘルパーや訪問系の各種サービスは必須です。
何とかなるだろう、と楽観的に居たいところですが、誰もが毎年1歳ずつ年を取りますし、介護や老後に関する現実は誰にでもじわじわと迫ってくるわけで、さて、どうしたものか。
国試対策のための社会保障の知識丸暗記だけではなく、実際の社会保障制度が今後どのようになっていくのか、きちんと見ておきたい今日この頃です。