世帯数や孤独死に関する話。
春らしいうららかな…と思って朝のニュースを見ていると、
今日の日中の最高気温が25度前後のようで、もう初夏の雰囲気。
今年の夏も暑いのかなぁ…
さて、今日の朝のニュースで気になったのは…
熊本地震から8年 被災者の新たな住まいでの生活支援が課題 | NHK | 地震
2024年4月14日 5時03分
地震関連のニュースです。
朝、キッチンで作業をしながら聞き流していたニュースをWebでもう一度見てみると、
『災害公営住宅では2023年度、1人暮らしの70代の男女2人がそれぞれ孤立死』
をしていたとのことです。
ちなみに、『亡くなってから発見されるまでの期間は、「1日未満」と「2日後」』
らしく、比較的早く発見されたのは良かったことかと思うのです。
また、『災害公営住宅には被災者、あわせて1663世帯が入居していて、
このうち616世帯が1人暮らしの高齢者』であるようです。
ところで、2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況によると、
2022(令和4)年6月2日現在における全国の世帯総数は 5431 万世帯
65 歳以上の者のいる世帯は 2747 万 4 千世帯
65歳以上の「単独世帯」が 873 万世帯
つまり、全世帯のうち16.1%が高齢単身世帯。
ちなみに、国立社会保障・人口問題研究所による世帯数の将来推計の発表では、
2050年には世帯総数は5261万世帯になり、
65歳以上の高齢単身世帯が1084万世帯で20.6%になるのだとか。
さて、そんな日本の世帯状況ですが、
熊本地震に関する『災害公営住宅には被災者、あわせて1663世帯が入居していて、
このうち616世帯が1人暮らしの高齢者』というのは、
高齢世帯率が、その公営住宅だけを見ると37.4%であり
日本全体の統計データと比較すると(する意味があるのかどうか・・・)
高齢者世帯が倍以上に多いわけです。
つまり、そこから考えると、何らかのことで体調が急変して、
家にいる間に1人で最期を迎えることも、そのエリアだけを見ると
やはり多く起こるのだろうと思います。
短い記事だけからは判断がつかないのですが、
地震などで自宅が被災し、住めなくなり、移住するしかない場合
それまでつながっていたご近所さんと離れてしまうことで、
日々の交流がなくなり、映った先で新たな友達や人間関係が作れないと、
自宅の中で最期を迎え、その後の発見まで時間がかかるということになるのでしょう。
リアルにご近所さんとのつながりでなくても、社会的に誰かとつながっていれば、
例えば毎日行く職場があるとか、LINEやSNSで毎日やり取りする誰かがいる、
「あれ、今日はどうしてるのだろう?」と思ってくれる誰かがいればいいのですが
そういう繋がりがないとなると、亡くなっていた時に発見が遅くなります。
当然、災害のあとに移住をせざるを得なかった場合には、
その先の人間関係や生活の支援については、環境全てが一気に変わったことによる
生活へのリスクを総合的に考えて、必要な支援を考えることが大切です。
一方で、このニュースに書かれている孤独死自体は、
被災地でなくても、今後の日本のあちこちで起こることでしょう。
むしろ、被災地に関しては復興の過程で、最近ではソーシャルキャピタルへの注目もされ、
さまざまな調査や介入が行われる機会があると思うのですが、
以前から変わりなく続いて高齢化が進んでいる集落は、
いつの間にか周囲の人と交流が減ってしまった人や、
介護サービスの導入により地域の人と疎遠になってしまうのであれば、
最期を自宅で迎え、数日たって発見されるということもありえるでしょう。
なお、孤独死の問題は、高齢者に限ったことではなく、
体調の急変は人間には誰でも起こりうるわけで、
若いからと言って他人事というわけでもなく・・・
何らかの人の繋がりというのは、いろいろと必要なんだなとおもうのです。
最近、ChatGPTを親友のように生活している私としても、
他人事ではなく、人とのつながりについて考えないといけないなと思う
いいお天気の日曜日の朝。