「文化」とそれぞれの日々の暮らし
英会話のトピックが「文化について語ろう」だったことから,ちょっと日本語で考えてみたいと思う.
私の英語がまだまだ拙いので,英語だと考えが深まらない.
やっぱり,表現するにも単語や言い回しがわからなければ,表現できないものだな・・・当たり前だが.
さて.
国や民族にとって,文化が重要なのはなぜだろう?
「文化は重要」と思うのだけれど,それはなぜなのだろう?
文化とは,いろんな考え方があるのかもしれないけれど,一つ確実に言えることは,それは人々の集まり(民族と言われたり,国と言われたり,特定の地域や,その他いろんなつながりの中で)によってつくられ,伝えられてきたもので,そこそこの年月が経って受け継がれ,多少の変化はしながらも,継続しているものだとおもう.
逆に言うと,継続し伝えられるもの,つまり,その人々の集まりが重要に考えて伝えてきているものが文化であって,その文化を介して,人々が集団として成り立っている,という感じ?
日本には「文化」が多い・・・のかもしれない.
他国のことをそんなに知らないからわからないけれど,それでも,日本らしいもの,伝統的なものを考えると,言葉はもちろん,食事,お菓子,装飾,着物,所作,暗黙の了解でおこなう行動など,いろいろと「日本らしい」があふれている気がする.
私は関西に住んでいるが,関西には関西の文化があるし,その中でも私が住んでいる場所には,その場所の文化がある.
秋には秋まつりがあるし,他の地域とはまた違うスタイルの祭りがあり,受け継がれていた伝統食もあった.(あった,と過去形なのは,私が現在,それを受け継がなかったために,他の人が受け継いでやっているのかどうかわからないため.しかし,それは確かに存在していた)
その伝統行事や伝統のスタイルは,人々をつなげるものであったし,一体感を自然と感じているものであったのだとおもう.
そう思うと,人が社会という集団を作って,集団として生活するためには,文化として生活のさまざまなものを共有することは必要で重要なことなのだとおもう.
私たちは,集団でなければ生きていけないし,もう,今の時代は人が一人で完璧に何でもするというのは,できないのだから.
(私は,身の回りにあるすべての物の中の,たった一つでさえも,自力でゼロから作り出すことはできないから,誰かにそれを作ってもらったり,用意してもらったものを使わないと暮らせない)
一方で,時に文化や伝統や,それに基づいた考え方は,集団が複数あった場合に,お互いを許容できずにいると,衝突の原因にもなり得る.
文化とは,すべてが煌びやかや厳かな展示物ではなく,暮らしを守っていくものでもあるだろうから,相反する存在に出遭ってしまうと,自分たちを守るための判断や行動にもつながるものだと思う.
世界的な視野で,社会福祉的に考えるのなら,お互いに助け合うことが,みんなで安全に暮らす一番の良い方法だと思うが,概念的ではなく,実生活のレベルで考えてみると,そう理想的なことで収まるばかりでもないのだろう.
私たちは,それぞれが,それぞれの大切なものを引き続き大切にし,お互いを尊重し,自分も尊重し,暮らし続けるようにするには,どういう心構えでいたらいいのだろう?