読書:戦略思考トレーニング(日経文庫)
今年は読書&記録をやっていきたいと思います。森のすず社会福祉士事務所 森保です♪
2019年の2冊目は→ 「戦略思考トレーニング」(日経文庫) 鈴木貴博(著)
最近、福祉関係の本がどうしても多いので、たまには息抜き・気分転換をしたいと思って手に取った本。
この本のいいところは、いろんなタイプの戦略を考える問題が51問のっていて、クイズ本みたいなところ。
「あー、なるほどなー」と思いながら、自分の考え方の狭さを思い知るわけです。
わからなかった問題の考え方を知るのは面白いし、「こうかな?」と思ったことがピッタリ合っているとこれまた面白い。
じっくり読むもよし、私みたいに「答え!答えが早く知りたい!!」と、さっさと読むもよし。
ところで、戦略を考える際には、さまざまな視点から、さまざまなパターンを、素早く、効率的に実行できるように考えるのが大切かな、と思います。
私は大学時代にはマネジメントサイエンス等を学ぶ専攻に居ましたが、大学1年生の時に出会った本は、私のその後の人生に大きく影響を与えたと思い、今でもよく覚えています。
「ライトついていますか ~問題発見の人間学」 (ドナルド・C・ゴース (著), G.M.ワインバーグ (著), 木村 泉 (翻訳) )
という本なんですけどね。
その本を、確か「管理科学概論」か「経営意思決定論」の授業の中で紹介して頂きました。
課題を解決するためのあれこれ秘策(?)を考える本なのですが、これを読んで、物事を解決するためには解決策を導くための発想の豊かさは大切で、その豊かさを持つためには、さまざまな角度や視点から物事を捉えなければならないな、と、深く思ったわけです。
具体的な話は、読むときの楽しみが失われるので言いませんが、しいていうなら、「卵を立てるのに、下をちょこっと割って立つようにしたらいいでしょ」みたいな・・・(でも、ゆっくり立てたら立ちますよね、卵って・・・)。
『え?そんな方法でいいの?』みたいな。。。
まあでも、その本を読んで以来”ああいえばこういう”・・・””理屈っぽい”・・・”屁理屈っぽい”・・・と言われることが多々ある個性になったわけですが、物事の解決策を考えることは、苦にはならなくなりました。
で、今回のこの本の話。
2013年の本なので、少し内容が古いようにおもう部分はあるのですが(具体的な時事に関する事例がでているのでしかたない)、頭の体操には良い本です。
「あー、なるほどね」と思います。解けなかった問題に関しては。
解けるものもあります。
深読みし過ぎてしまったものもあります。
内容はいわゆるビジネス向けですが、福祉の仕事にも役立ちます。視点の広さ、多面性を持つことは、福祉的アセスメントや課題の解決についても必要なことですから。
で、内容で「ほー」と思って、ページに印をつけたのは
- 問題05 欠点と利点のはなし
- くらたまなぶさんに関するコラム
- 問題31 意外な共通点のはなし
- フェルミ推定のはなし
- 「調査結果は調べていないことについては無力」
感想文書くのに、もう一度本をパラパラとめくって印を入れたところを見直しましたが、新しいことを知ることも楽しいし、「そうだったそうだった」と思い出すのも、面白いこと。
特に、フェルミ推定のはなしは、もうちょっと知りたいと思いました。
いろんなことをする際に、おおよその概算をつけるのは自分では得意だとおもっていましたが、もっと的確にできるようになりたい!!と思いました。
そうですねぇ。もし、あなたが福祉職で、『アセスメント力と、支援方法をもっといろいろ考える力を身につけたい!』とおもっているのであれば、こういう戦略を考えるビジネス書は良いのではないかと、おススメしたいとおもいます。
【DATA】
戦略思考トレーニング (日経文庫)
鈴木 貴博 (著)
新書: 184ページ
出版社: 日本経済新聞出版社 (2013/4/16)
言語: 日本語
ISBN-10: 4532112842
ISBN-13: 978-4532112844
発売日: 2013/4/16
梱包サイズ: 17 x 10.6 x 1 cm
定価: 830円+税
ライトついていますか、は、何度か買ったので、きっと家の中にあると思うのですが、ぱっとみたところ見当たりません。
また買おうと思います。