わかりやすい日本語をつかう ~ちょっとした心がけでできる国際協力~
こんにちは。森のすず社会福祉士事務所 代表の森保純子です。森保と書いて、「もりやす」です。
突然ですが。
日本語って、難しい・・・。
私にとって他の言語は母語ではないので、英語や中国語やドイツ語など、日本語以外の言語も難しいのかどうかはわかりませんが。
とにかく、母語が日本語の私もおもう「日本語って、難しい・・・」
日本語がネイティブではない人にとっては、より一層難しいものでしょう。
読み書きの面での日本語は、文字の種類が「漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字、数字・・・」と多種あることが、難関!
「おいしい」ならわかるけれど、「美味しい」だと漢字をしらないと読めないし、意味がわからない。
「みかん」「ミカン」「蜜柑」は同じ、あのオレンジ色のおいしい果物を指しているけれど・・・。
日本語を学ぶ際、おそらく最初に覚えるのはひらがな、カタカナでしょう。
でも、日本中街の中にある情報は、たいてい、漢字交じり。
ひらがなだけ読んでも、いみが分からない。
ふりがな って、大事!って思います。
ふりがながあると、小さなお子さんも読めますしね。
このブログも、ふりがな打てたらいいなぁ・・・
そして、言葉も同じ意味をあらわすのに、難しい言葉、簡単な言葉がありますね。
「危険」なのか「危ない(あぶない)」なのか、同じ意味をあらわしていても理解できる人数がちがうかもしれません。
つまり、「あぶない」と書くと、日本語ネイティブの大人はもちろん、こども、外国の人にも分かり易いかもしれません。
『やさしい日本語』という日本語の使い方があります。
これは、1995年の阪神淡路大震災での経験をもとに提唱されているものです。
当初は、震災などの災害発生時に、外国の方が情報が得られず避難や必要な物資についてわからなかったことから、
日本語がわかりにくい人にも伝わるように、考えだされたものです。
それが、災害時だけでなく、日ごろの生活の場面でも使われるようになっています。
減災のためのやさしい日本語 ホームページ
http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/kokugo/EJ1a.htm#2
『やさしい日本語』をつくるためのルールも上記Webにまとめてあります。
たとえば、「難しい語を避け、簡単な単語を使う」というのがありますが、これは普段できるだけ難しい単語を使い、漢字も多く使い、ビジネス調の文章や礼儀正しいと思われる文章をつくっていると、突然簡単な単語を使うことは難しいもの。
目安として日本語3,4級の程度といわれていますが、いったいそれがどのようなものなのかは、日ごろから確認しておいたほうがいいですね。
ほかにも「擬音語、擬態語はつかわない」というのがあります。
関西人は「そこの角をぴっといって、そのままぴゅーっと、次の信号もしゃーっといって、ほんでぱっとしたら、つきます」みたいな、冷静に考えたらそれでよく伝わるなぁ・・・という話し方をすることがある(私もそうです)ので、特に気を付けたいもの。
意外と擬音語や擬態語って、使っているんですよね。
「お腹が、キリキリいたい」「頭が、ガンガンする」「胸が、ムカムカする」などなど。
それぞれ、「お腹が、針で刺すように痛い。」「頭が、ハンマーで殴られているように痛い」「吐きそう」とかでしょうか。
今日から、できるだけ擬音語をつかわずに具体的な言葉で表現してみようと思います。
ほかにもいろいろ、コツはありますが、ひとまず、こつこつと、わかりやすい、つたわりやすい日本語を使えるようにしていきたいと思います。
外国語を習得するには、根気と話しかける勇気が必要ですが、日本語をわかりやすく話するぶんには、ある程度は心がけでなんとかなるかも・・・
できるところから、やっていきましょう!