昨日 9月21日は「世界アルツハイマーデー」でした。
そして、9月は認知症啓発月間です。
私が参加している「公益社団法人 認知症の人と家族の会 兵庫県支部」は、神戸では街頭活動と講演会を、姫路では「ひめじおれんぢプロジェクト」に参加して、啓発活動を行いました。
私は所在地が姫路に近いので、姫路城をオレンジライトアップする活動(ひめじおれんぢプロジェクト)に参加しています。
ひめじおれんぢプロジェクトは、今年が4回目の開催。私は3回目の参加です。
台風の雨が心配された土曜日でした。地元の学校では、運動会の時期でしたが、前日にすでに延期決定がなされ、ひめじおれんぢプロジェクトステージイベントも中止になるのか?これまで、台風の時期でありながら開催できていました。昨年は、雨の隙間を縫ってなんとか開催しましたが・・・とうとう今年は・・・。と、思っていたものの、なんと一日曇り空。予報も1日曇り。
夕方から、認知症の人と家族の会 兵庫県支部が中心となって進め、姫路市の家族会「麦の芽会」や、RUN伴兵庫実行委員も参加した、啓発ウォークが、姫路城のまえから駅へ向かって街頭活動を行いました。
その後、駅の広場では、ステージイベントとして地元の高校吹奏楽団による演奏や、認知症の人や家族、まちづくりを支える団体の紹介や、当事者家族のインタビューを行いました。
そんなこんなをしているうちに、お城は日没とともにオレンジに。ファンファーレが鳴り響き、駅前通りには道の突き当りにみえるお城がオレンジに照らされたのにみとれる人々。
日頃の疲れや、悩みが吹っ飛び、「わぁ、オレンジだ」とおもう瞬間です。
認知症の啓発カラーオレンジは、認知症サポーターキャラバンによると、酒井田柿右衛門の柿の鮮やかな色にちなんでいるようですが、オレンジ色というのは、温かく感じる素敵な色だと思います。
お城がオレンジになることと、認知症の支援は、直接はつながらないかもしれませんが、なぜオレンジ色になっているのか?という疑問から、認知症啓発の大切さを知り、理解し伝えていくことは、これから先もっともっと大切なことです。
もちろん、社会の課題は、認知症に関することだけではありません。
台風が大きな爪痕を残したり、可能性がたかまっている大地震など災害のこと、消費税もあがることですしこれからの老後資金も心配な経済のこと、国際的な関係のことなど、生活に影響を及ぼす話題は、医療や福祉だけではなく、他方面にさまざまにあります。
心配はつきません。
認知症になったら、どうしよう、という心配もし始めるときりがありません。
私たちができることは、「できることをコツコツする」なんだと思います。
認知症になっても、ほかの病気やケガで生活に困難が増える状況でも、その他いろんな課題があるとしても、安心して生活が続けられるような基盤があると良いと思います。
認知症啓発は、それが病気の理解だけにとどまらず、認知症になっても住みやすい街とは、認知症になってなくても大人も子供もだれでも住みやすい街につながるものだと思います。
9月21日は世界アルツハイマーデー。
そこで語られる思いや、描く未来は、日々の中で実現していけると良いと思います。
(森のすず社会福祉士事務所 森保純子)